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マヤの遺跡に眠るシマシマの地層から文明衰退の謎に迫るプロジェクト

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メッセージ

ご覧いただき、ありがとうございます!

2020年3月、私たちはマヤ文明の遺跡の中にある湖で、年縞を掘り出すことに成功しました。年縞とは、1年に1枚積もる特殊な地層です。つまり、1枚の地層が1年という時間に相当します。1枚1枚、上から順番に地層を数え上げていけば、1年ずつ時代をさかのぼることができます。1枚の地層の中をさらに細かく分析していくことで、その年に起こった干ばつや大雨などの極端気象の様子を明らかにすることもできるのです。


メキシコのサン・クラウディオ湖で見つかった年縞

この年縞を使って、私たちが目指すゴールは2つあります。1つ目は、マヤ地域に特化した地質学の「精密な時計」を作ること。2つ目は、その精密な時計を使って、あの偉大な「マヤ文明」を築いた古代のマヤ人が、ある年のある季節にじっさいに経験した「極端気象」のすべてを明らかにすることです。そして、気候変動や極端気象が文明衰退の引き金を引いたのかどうかを、非の打ちどころがない圧倒的なデータで検証したいのです。

2020年の調査で私たちが掘り抜いた地層は、6.5m。一番古い地層は、今から5000年以上も前のものでした。この地層のうち、上部2.1mに年縞が発達していました。予察的な年代測定の結果、この年縞は、マヤ文明が栄えた時代のほぼすべてをカバーしていることがわかりました。ときに厚さ0.3mmにも満たない年縞をさらに細かく分析し、極端気象の記録を取り出すのは、至難の業です。しかし、世界に数台しかない装置にさらなる改造を加え、それを取り出す準備を整えました。あとは、コロナの収束を待って、渡航・分析するのみです(装置はイギリスにあります)。

また最近の分析で、この年縞の中には、古代のマヤ人が湖の周りで暮らした痕跡や、土地の利用に失敗した証拠が刻み込まれていることもわかってきました。

つまり、この年縞に精密な時計を与え、その中をさらに細かく分析すれば、古代マヤ人がある年のある季節に経験した「干ばつ」や「大雨」に加え、それが遺跡に暮らした人々の暮らしぶりをどう変えたかまで、わかる可能性が出てきたのです。

しかし、ここで私たちの前に大きな壁が立ちはだかりました。2020年に掘削した年縞から、「精密な時計」を作るのに十分な数の葉っぱが見つからなかったのです。年縞は、いつも完全な形で残っているわけではありません。そのため、精密な時計を作るために、さまざまな工夫をします。顕微鏡観察と、縞に含まれる元素の量を使って縞を数え、さらに、年縞の中の葉っぱに残る放射性炭素(14C)を測ることで、葉っぱが落ちた年(=葉っぱが挟まっている縞ができた年)から何年の時間が経ったかを推定していきます(14Cには、葉っぱが落ちてから5730年ごとに半分に減っていくという性質があります)。これらを組み合わせることで、お互いの手法の欠点を補い合いながら、精密な時計を作り上げていくのです。このようにして作った精密な時計は、マヤの遺跡で起こった出来事の年代決定にも役立ちます。

2020年には、水深27mもある湖で、人力だけで穴掘りをしました。それが1番、乱れのない、良質な年縞を掘り出す方法だったからです。朝から晩まで、湖底に届くまでひたすら鉄の棒を継ぎ足しながら、1回で掘れるのは、直径6cm、長さ60cmのかまぼこ型の土のみ。湖底から数mも掘り進めば、地層も固く締まってくるため、採れるかまぼこの大きさはどんどん小さくなっていきます。


穴掘りの様子

掘り上がった年縞


足場を支える ”空気ベッド”が破裂し、あわててレスキューに向かう場面も・・・

作業を何度もくり返して集めた年縞から、これまでに60点ほどの葉っぱが見つかりました。これだけでも少なくない数ですが、この年縞に刻まれた極端気象の痕跡を、マヤの遺跡に残る正確な暦や戦争の記録などと、精密に対応付けるためには、あと200点の葉っぱの年代を測る必要があります。しかし、2020年に私たちが手にした年縞には、もう葉っぱが残っていません。

そこで私たちは、もういちど年縞の掘削をすることを決意しました。今度はもう少し大がかりな方法で、たくさんの年縞を手に入れることを目指します。

年縞研究には、膨大な時間と手間、そしてお金がかかります。しかし、やっと見つけた「マヤ文明衰退の手がかり」をここで手放したくはありません。私たちはマヤの年縞から、議論の余地の残らない、世界中で何百年にもわたって参照され続ける最高品質のデータを出したいのです。そして、この年縞にはそのポテンシャルがあると信じています。

みなさまのご支援は、掘削にかかる費用や、掘削をサポートしてくださる現地の方々の人件費、年代測定や分析のための費用として、大切に使わせていただきます。

みなさまのあたたかいご支援を、どうか、よろしくお願いいたします!


サン・クラウディオ年縞プロジェクトHP

https://www.maya-varves.com/

メキシコで年縞を見つけるまでのビンボー冒険記はこちら!

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/69179




応援コメント

よっちゃん

中川先生の「時を刻む湖」をわくわくしながら読みました。それをマヤ文明に軸を合わせて研究されているプロジェクトを応援したいと思いました。 9月23日に三方の年縞美術館を見学予定です。

9月22日 2022年

Demix

水月湖の年縞博物館では過去の火山活動や気候変動のタイムカプセルを紐解く面白さをじっくり味わせていただきました。遠いマヤ文明でもこのメソッドをフルに活用され文明消滅の解明が進むことを期待しています。

4月1日 2022年

名無しのサポーター

新たな発見、楽しみにしております!

1月16日 2022年

シマシマン

北場先生、頑張ってください!

11月30日 2021年

名無しのサポーター

ささやかですが、支援させていただきます

10月14日 2021年

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実験・分析 応援コース

¥1,000

たとえば、1000円のご支援をいただくと・・・年縞から洗い出した葉っぱの化石や、切った年縞を入れるためのバイアル瓶を6本買うことができます! <リターン> 私たちのプロジェクトのシンボル「ねぎま(ワニの名前)」が防水仕様のステッカーになりました。アウトドアにもぜひ! 以下のリターンをお届けします。 ・プロジェクトロゴ ステッカー ・お礼のお手紙 ・サン・クラウディオ通信(年に数回、不定期更新) * サン・クラウディオ通信は、 講談社ブルーバックスアウトリーチ「マヤの遺跡に眠るシマシマの地層を掘り抜いて、文明衰退の謎に迫る!」の返礼品として配信しているニュースレターと同一のものです。過去に配信された通信もご覧いただくことができますが、期間限定で公開した動画など、一部ご利用いただけないコンテンツもございます。あらかじめご了承ください。

随時

年縞を守る!コース

¥5,000

たとえば、5000円のご支援をいただくと・・・貴重な年縞サンプルを劣化から守るための特殊な保存袋を10枚買うことができます! <リターン> プロジェクトのロゴ入りフィールドノートです。調査隊メンバーもメキシコのフィールドで愛用しています! 以下のリターンをお届けします。 ・プロジェクトロゴ入りフィールドノート ・プロジェクトロゴ ステッカー ・お礼のお手紙 ・サン・クラウディオ通信(年に数回、不定期更新) * サン・クラウディオ通信は、 講談社ブルーバックスアウトリーチ「マヤの遺跡に眠るシマシマの地層を掘り抜いて、文明衰退の謎に迫る!」の返礼品として配信しているニュースレターと同一のものです。過去に配信された通信もご覧いただくことができますが、期間限定で公開した動画など、一部ご利用いただけないコンテンツもございます。あらかじめご了承ください。

随時

古代マヤ人のあしあと探しコース

¥10,000

たとえば、10000円のご支援をいただくと・・・古代マヤ人が湖の周りに暮らした痕跡を5年分(1年×5サンプル)、探すことができます! <リターン> 2020年に掘ったサン・クラウディオの年縞。1番キレイな部分を104ピースのジグソーパズルにしました。マヤ文明最後の都市が破壊された頃の年縞です。 以下のリターンをお届けします。 ・サン・クラウディオ年縞ジグソーパズル ・プロジェクトロゴ入りフィールドノート ・プロジェクトロゴ ステッカー ・お礼のお手紙 ・サン・クラウディオ通信(年に数回、不定期更新) * サン・クラウディオ通信は、 講談社ブルーバックスアウトリーチ「マヤの遺跡に眠るシマシマの地層を掘り抜いて、文明衰退の謎に迫る!」の返礼品として配信しているニュースレターと同一のものです。過去に配信された通信もご覧いただくことができますが、期間限定で公開した動画など、一部ご利用いただけないコンテンツもございます。あらかじめご了承ください。

随時

年代測定コース

¥30,000

たとえば、30000円のご支援をいただくと・・・葉っぱの年代を測るのに必要なコスト(36000円)の4分の3以上をカバーすることができます。 ※6000円を上乗せしていただけると、年代が1点測れます! <リターン> 調査隊メンバーも愛用中! ねぎまグッズ全部出しです! 以下のリターンをお届けします。 ・プロジェクトロゴ入りてぬぐい ・プロジェクトロゴ入りマスキングテープ ・プロジェクトロゴ入りクリアファイル ・サン・クラウディオ年縞ジグソーパズル ・プロジェクトロゴ入りフィールドノート ・プロジェクトロゴ ステッカー ・お礼のお手紙 ・サン・クラウディオ通信(年に数回、不定期更新) * サン・クラウディオ通信は、 講談社ブルーバックスアウトリーチ「マヤの遺跡に眠るシマシマの地層を掘り抜いて、文明衰退の謎に迫る!」の返礼品として配信しているニュースレターと同一のものです。過去に配信された通信もご覧いただくことができますが、期間限定で公開した動画など、一部ご利用いただけないコンテンツもございます。あらかじめご了承ください。

随時

よっちゃん

中川先生の「時を刻む湖」をわくわくしながら読みました。それをマヤ文明に軸を合わせて研究されているプロジェクトを応援したいと思いました。 9月23日に三方の年縞美術館を見学予定です。

9月22日 2022年

Demix

水月湖の年縞博物館では過去の火山活動や気候変動のタイムカプセルを紐解く面白さをじっくり味わせていただきました。遠いマヤ文明でもこのメソッドをフルに活用され文明消滅の解明が進むことを期待しています。

4月1日 2022年

名無しのサポーター

新たな発見、楽しみにしております!

1月16日 2022年

シマシマン

北場先生、頑張ってください!

11月30日 2021年

名無しのサポーター

ささやかですが、支援させていただきます

10月14日 2021年

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